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Hiromi YUASA
Reporter
Hiromi YUASA

Nationality: Japan
Course: Painting and Drawing
Program: Master Course
Period: Jan. 15, 2018 - Jul. 27, 2018

イタリアの祭壇画で使用されている黄金背景テンペラを学ぶためにフィレンツェに来ました。フィレンツェは街自体が美術館で、またルネッサンス発祥の地でもあるため、学ぶべき、見るべきオリジナルの作品がすぐ近くにあるので本当に素晴らしいです。こちらに来て4ヶ月目になりますが、たくさんの美術館や教会に行きました。またフィレンツェはイタリアの中央に位置しているため、違う都市へのアクセスもよく、すでにヴェネチア、シエナ、ルッカなど様々な都市に美術品を見に行きました。フェレンツェは職人の街で、古くからの手仕事を大切にしている所が大好きです。
日本ではアニミズムをテーマに作品を描いており、今回学ぶ技法を自分の作品に生かしたいと思っています。

Oct. 23, 2018 | Posted in Reports, Painting and Drawing , | Tags:, Reporter: Hiromi YUASA | Course: Painting and Drawing

Painting-Drawing 6-Master Course 2018 (Student2)

授業1 Tempera e fondo oro

20180223_yuasa01

黄金背景テンペラの模写の授業。左が先週で、肌の影や青みの部分として下にヴェルダッチョという色を置きました。今週(写真右)はその上に肌の赤みと黄色みの部分を置いていきました。肌の青みの部分は下に塗っている青みの色を生かし、潰してしまわないように気をつけながら描かなくてはならないので調整が難しかったです。その後先生の指示に伴い、ストールの部分を描き始めました。この作品の画家ロレンツォ・モナコのハッチングの向きや筆の運び方、どのくらい絵の具を載せているのか、実際の色味がプリントとどう違うかなど、疑問点が出てきたので、再び木曜日にウフィッツィ美術館に確認にいきました。教科書が美術館にあるといった感覚です。

授業2 painting

20180223_yuasa02
“ Inganna l’occhio” (だまし絵)による壁画装飾のテクニックを学ぶ授業。先週用意した下絵の輪郭に沿って穴を開けていく作業は宿題だったので、今週はそれを使って転写に入りました。

20180223_yuasa03
先生による転写のレクチャーがあり、作業に入ります。下絵の穴あけは裏から行うように指示があり、表には穴の突起が出ているため、まずは下絵に紙やすりをかけて穴から粉が通りやすく処理します。

20180223_yuasa04
穴に沿って木炭(carboncino)を擦り込んで転写していきます。テンペラでは顔料を使用しましたが、木炭でのやり方もあることを初めて知りました。

20180223_yuasa05
その後着彩に入ります。先生の指示によって、今日は静物画の下の本と壷の部分から始めました。絵の具は卵黄テンペラ絵の具を使用します。この授業でも壁画という違う状況でテンペラ画を学べるので勉強になります。自分のいつもの描き方と違うので少し躊躇しましたが、先生が最初にグラデーションの描き方、進め方の手順などをデモンストレーションと説明をしてくださったのでとてもわかりやすかったです。

Art Visit

20180223_yuasa06
毎週金曜日のArt Visitの授業。今回はサンタ・トリニタ教会(Chiesa di Santa Trinita)という駅から徒歩10分ほどの近いところにある教会です。
11世紀後半に建設が開始した教会で初めはロマネスク様式でしたが、14世紀頃その後の拡張工事に伴い、現在のゴシック様式に改築された教会で、内部では一部ロマネスク様式の名残を見ることもできます。

20180223_yuasa07
ここには、メディチ家と金融業を通して友好のあったサセッティ家の礼拝堂(Cappella Sassetti)に私の好きなルネッサンス期の画家ドメニコ・ギルランダイオの「羊飼いの礼拝」(板絵祭壇画)「子供を蘇生させる聖フランチェスコ」(フレスコ)作品があります。過去に個人的に3回訪れたことのある教会です。
このフレスコには、16世紀にベルナルド・ブオンタレンティの設計によるサファードが出来る前の教会の外観と現フェラガモの本店、Palazzo Spini Feroniとサンタ・トリニタ橋が描かれていて、現在と比較できるところが面白いです。

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このほかに、私が現在模写を行っている同じ画家ロレンツォ・モナコの描いた「マリアの生涯」のフレスコ画もCappella Bartolini Salimbeniで見ることができ、勉強になりました。
このフレスコ画が1420年から1425年の間に描かれたとき、下にあった元のスピネッロ・アレンティーノのフレスコ画の上に描いていたことが修復で発見され、現在はストラッポされて別にされています。

学校生活

20180223_yuasa09

イタリアに3ヶ月以上の滞在の人は“Permesso”という滞在許可の手続きが必須となります。入国8日以内に郵便局で指定の用紙を貰い、記入して提出、お金を払います。その時、次に警察(Questura)にいく日時の予約票と領収書2枚を貰いますが、正式なものができるまでこれが仮の滞在許可証の代わりになります。9月に一番初めの手続きを行い、やっと2月20日に次の警察に行く予約日がやってきたので行ってきました。私は8:50に予約が入っていて、並ぶと聞いていたので1時間前の7:50に警察にいきました。するとすでに、ものすごい列でした。気が滅入りましたが、列の先頭にいる警察の人に、予約が入っている旨を伝えると、列に並ばず、すんなりと入ることができました。

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入り口すぐの窓口で呼び出し番号を用紙に記入してもらいます。その後は館内にある電光掲示板に自分の番号がでるのでその指定番号の窓口に向かいます。しかし、この電光掲示板で自分の番が来るのに1時間20分ぐらい待ちました。そこでは、両手の人差し指と、中指の指紋を取られました。これで終わりと思っていたのですが、そこでまた番号札が配布されます。次は手全部の指紋を取るらしく、そこでも物凄く待たされました。私は、ギリギリ8:50予約の13:00前に終了しました。

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同じ時期に入学した友達と、予約時間が近かったため、一緒に行ったのですが、番号札3番違いで、他の友達は職員の昼休みを挟む形となったため、手全部の指紋採取が15:00以降となり、1日仕事となりました。終わったのは16:00過ぎ頃だったでしょうか。無事終了しましたが、とても待つのに疲れました。

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長くかかったペルメッソ申請の後に、疲れたのでみんなで甘いものを食べにいきました。“Yogurt & Co”というジェラートやワッフルがあるスイーツのお店です。

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寒かったので私は、チョコとイチゴのトッピングのワッフルを食べました。結構な大きさで2.5ユーロと安く、しかもとても美味しかったです!


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