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Hiromi YUASA
Reporter
Hiromi YUASA

Nationality: Japan
Course: Painting and Drawing
Program: Master Course
Period: Jan. 15, 2018 - Jul. 27, 2018

イタリアの祭壇画で使用されている黄金背景テンペラを学ぶためにフィレンツェに来ました。フィレンツェは街自体が美術館で、またルネッサンス発祥の地でもあるため、学ぶべき、見るべきオリジナルの作品がすぐ近くにあるので本当に素晴らしいです。こちらに来て4ヶ月目になりますが、たくさんの美術館や教会に行きました。またフィレンツェはイタリアの中央に位置しているため、違う都市へのアクセスもよく、すでにヴェネチア、シエナ、ルッカなど様々な都市に美術品を見に行きました。フェレンツェは職人の街で、古くからの手仕事を大切にしている所が大好きです。
日本ではアニミズムをテーマに作品を描いており、今回学ぶ技法を自分の作品に生かしたいと思っています。

Sep. 20, 2018 | Posted in Reports, Painting and Drawing , | Tags:, Reporter: Hiromi YUASA | Course: Painting and Drawing

Painting-Drawing 3-Master Course 2018 (Student2)

授業1 Disegno

20180202_yuasa01
クラスではそれぞれの学生が自分に合った課題を行っています。油絵による模写デッサンを行っている学生に、アレッサンドロ先生が見本を見せているところです。

20180202_yuasa02
授業後、課題とは別にクラスメイトをモデルに肖像を描いている学生の方もいます。

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私の今週月曜日の課題は「ヌード(模写)デッサンと水彩」

20180202_yuasa04
まず、チャコールペンのみでデッサンをします。その後、紙の白を生かして透明水彩で彩色を行います。なので、白い絵の具は使用禁止でした。私は普段、油絵を使用しているので、水彩絵の具は難しく感じました。背景など色を濃くするときに油絵のように一気に暗くすることができず、乾いてから再び塗ってと少しずつ進めていき、4〜5層繰り返しました。

20180202_yuasa05
完成
約50×70cm(約10H)
水彩紙にチャコールと透明水彩

授業2 painting

20180202_yuasa06
今週から“ Tecniche di Decorazione(pittura) su parete.”という壁画装飾のテクニックを学ぶ新しい授業が始まりました。今週はイントロダクションで先生から、どのように行うか、進め方や共同で描くことなどの説明がありました。参考作品画像や、下絵の見本の紹介やスポルヴェロ(Spolvero)というカルトーネに穴を開けて、その穴から顔料を透過させる方法などの説明がなされました。日本の大学でフレスコ画の授業を受講したことがありますが、それとは違いテンペラで描く方法のようで、勉強になりそうです。

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実際に壁画を描く壁の下見です。校内の壁に描くようです。
だまし絵による壁画で、クラスの6名が一緒に作業を行う予定です。3時間の6回授業ですが、完成できるが少し不安です。

Art Visit

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毎週金曜日のArt Visitの授業。今回はオルサンミケーレ教会という中心街のドゥオモからウフィッツィ美術館に続くシニョーリア広場へ抜けるブランドや現代的なショッピングストリートの中に突如として現れる1240年創建の教会です。かつては小麦などの穀物倉庫として使用されており、商業組合と関連の深い建物で、その後14世紀後半に教会へと改築されていったようです。そのため十字形の教会が多い中、ここは四角形の形をした珍しい教会です。建物のまわりには14体の彫刻があり、レオナルドの師匠だったヴェロッキオや、ドナテッロ、ジャン・ボローニャの作品があります。日本の美大受験でお世話になる石膏像で有名なジョルジョの全身像もあります。現在外にあるのはコピーで本物は2階にある美術館に保存されています。商業組合にはそれぞれの守護聖人があるため、こうした聖人像の作品が多くあります。内部にも多くの聖人のフレスコ画などがありました。それぞれのattribute(持っているものによって誰かを示すもの)の説明もありました。主祭壇にはルネッサンス期に大きな工房を構えていたアンドレア・オルカーニャの「Madonna col Bambino」がありそのまわりのゴシック建築による装飾も見事でした。
訪問先:Chiesa di Orsanmichele

学生生活

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サンタ・クローチェ教会から徒歩3分程度のところに「サンタンブロージョ市場」という朝市があります。月曜日から土曜日の午前中に開かれており、曜日によって出店が異なります。日曜日は通常はやっていませんが、毎月一回だけ最終日曜日にアンティーク市が開きます。

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古いカメラ、ジュエリー、食器、絵画、彫刻、おもちゃ、本、などなど日本ではなかなかお目にかかれない面白いものが並んでいます。今回はジュエリーコースの友達と一緒に出かけました。私は、細密画で使用するスタンド式の虫眼鏡や黄金背景テンペラに使用できる篆刻の道具、ジュエリーなどを5~8ユーロで購入しました。また、私の大好きなルネッサンス期の画家ギルランダイオの画集も5ユーロで入手できました。日本では勿論、イタリアの本屋でもあまり見かけない画集なのですごい掘り出し物発見でうれしかったです!

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静物画のモチーフにしたい品も多くありましたが、日本に持って帰れないので諦めました。額縁や絵画も欲しいものがありましたが、本当のアンティークは値段が高く手が出ませんでした。アンティーク市ではピンからきりまでのものが出店しています。

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観光客に人気の中央市場(Mercato Centrale)の道路を挟んで前にある“Forno”というパン屋です。日本ではパン屋を多く見かけますが、イタリアでは比較的少なく感じます。また日本のスーパーなどでは菓子パンが多いですが、イタリアは日本より少ないです。バールやパン屋で購入します。

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ここは女性3代でカウンター接客している家族経営の小さなパン屋で、ここで焼いていてとても美味しいです。しかもとてもリーズナブルです。学校から近いためのお昼に時々買いに行き、学校で食べています。


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