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 Mio MIYAZAKI
Reporter
Mio MIYAZAKI

Nationality: Japan
Course: Internship
Program: Internship
Period: Jul. 1,2015- Jun. 30,2016

アカデミアリアチのアシスタントをしています。
学校内の授業風景や、学生さんの日常生活、フィレンツェで起こるいろんな出来事をお伝えしていきたいと思います!

Mar. 01, 2016 | Posted in Reports, Internship , | Tags:, Reporter: Mio MIYAZAKI | Course: Internship

Internship 19-Internship Course 2015 (Assistant1)

先日は昨年11月に新装されたばかりのMuseo dell’opera del duomo(ドゥオモ付属美術館)に行ってきました。
ドゥオモのクーポラ側の向かいにあり、1チケットで美術館だけでなく、大聖堂、クーポラ、サンタレパラータ地下聖堂、ジョットの鐘楼、サンジョバンニ洗礼堂に入場することができます。

詳細はHPからも確認できます。(英語ほか、日本語対応ページもあり)
http://www.ilgrandemuseodelduomo.it

1891年に設立され、かつてドゥオモやジョットの鐘楼に設置されていた彫刻や装飾、一度取り壊された際に保存のため運び込まれたレリーフ部分、現在レプリカで飾られているもののオリジナルなどが展示されています。
美術館はカテゴリーごとに、28の部屋に分類されています。
改修工事が終わったばかりとだけあって、内装はとてもモダンな雰囲気で、全4階から成り、屋上のテラスからは、ドゥオモのクーポラ部分を通常より近くから見ることができます。

数多くある展示品のなかでも見所の作品といえば、ロレンツォ・ギベルティの「La Porta del Paradiso(天国の門)」でしょう!
洗礼堂に設置されている門は現在レプリカですが、毎日多くの観光客が訪れ、写真に収めていきます。
この門は本当に特別なケースがなければ、滅多に開かれることはありません。
私は幸運にも以前ローマ法王が訪問された際に、その天国の門が開かれるところを見ることができました。
今後開かれるのは、数十年先となるかもしれませんね。

天国の門関連ですが、この門は制作者を公募し、その最終審査に残ったのがギベルティとブルネレスキでした。
その時に2名が同じテーマで制作した彫刻、「イサクの犠牲」は、バルジェッロ博物館へ展示されています。

流れるような構成の美しさと、高い彫刻技術を持ったギベルティ。
当時は完成されていなかった遠近法を意識し、人々のリアリティある迫真迫った表情など、当時の美術界では斬新と言われる方法で切り込んだブルネレスキ。どちらも素晴らしく、審査は困難を極めたといいます。
最終的にギベルティが採用されましたが、ブルネレスキが辞退したという説が一般的と言われています。
皆さんもどちらの作品に惹かれるか、ぜひ見に行ってみてくださいね!

そのほかにも、ミケランジェロ作未完成のピエタ、ドナテッロの聖歌隊席、マグダラのマリア、ドゥオモ建設前のファサードやクーポラ設計図、木造の模型、当時建設に使われていた道具などを見ることができます。
ドゥオモ建設時は、当時の建築技術がおいつかず、クーポラだけがないという状態が長年続きました。
そこでブルネレスキは、ローマにあるパンテオンの二重構造ドームを参考にしてクーポラを作ったと言われています。
現代のような機械が無い中で、高い技術で合理的に作られた建築物が、当時だけでなく今でもいかに素晴らしいものか、そしてブルネレスキの才能にも圧倒されます。
ちなみにパンテオンは2世紀ころに建てられたとされていて、設計者は不明、保存状態も良好です。
ますます謎は深まる、ローマ建築。

フィレンツェに住んでいて毎日通る鐘楼やドゥオモも、何百年も前から変わらない建物であることは、知識ではわかってもなかなか実感はわかないものです。
こういった美術館は、改めて、当時の姿そのままである素晴らしさがどんなものか教えてくれる、貴重な場所なのだと思います。

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