Posts Tagged ' Restoration of Paintings '

Oct. 06, 2015 | Posted in Reports, Restoration of Paintings | Tags: ,
Painting Restoration 6-Internship Course 2015

17世紀の祭壇画の修復の続きです。 ベースカラ―を施しておいた欠損部分と、鑑賞の妨げになる黒い点や絵の具のかすれている箇所を、丁寧に補彩していきます。 服の部分の絵具層の損傷が激しく、まだらになってしまっています。補彩箇所を最小限に留めつつ、残っているオリジナルの断片をつなぎ合わせるようにします。近付くと補彩箇所が識別できる、ハッチング… [Read more]


Sep. 29, 2015 | Posted in Reports, Restoration of Paintings | Tags: ,
Painting Restoration 5-Internship Course 2015

  キャンバスの作品では、裏に回り込む部分が木枠に沿って切り取られていることがよくありますが、作品を解体し再度木枠に張り込む必要がある場合、布を継ぎ足して張りしろを補うストリップライニングとう技術を施します。写真はその応用編で、祭壇画の半円の部分を処置する場合、小さな布を並べてカーブに合わせていきます。花弁が開く様子に似ていることから、通称「マルゲリータ(フランスギク)」とよばれるそうです。使用… [Read more]


Sep. 26, 2015 | Posted in Reports, Restoration of Paintings | Tags: ,
Painting Restoration 4-Internship Course 2015

先週に引き続き、補彩を施していきます。範囲が広く苦労した空の部分ですが、ようやく終了しました。次に建物・人物の部分を見直していきます。色が暗めのため一見分かりにくいですが、近付いて見てみると変色した過去の加筆や、絵の具がかすれて消えてしまっている箇所が多くあります。残された部分をよく観察し、違和感の無いよう色を丁寧に繋げていきます。 歴史… [Read more]


Sep. 24, 2015 | Posted in Reports, Restoration of Paintings | Tags: ,
Painting Restoration 3-Internship Course 2015

先週に引き続き、19世紀のフランス市場の作品の作業を続けていきます。今週から樹脂絵具での補彩に入りますが、まずは空の部分から始めます。作品は1.5m近くあり、直径1mm程の筆で無数の欠落箇所を埋めていく作業は大変なものですが、残された色の断片を丹念に追っていくことで、想像で描くことなく画家の意図した元の姿を取り戻すようにします。欠落部分が大きく色・形が分かりに… [Read more]


Sep. 08, 2015 | Posted in Reports, Restoration of Paintings | Tags: ,
Painting Restoration 2-Internship Course 2015

補彩で使用するパレットです。修復では、顔料と樹脂を混ぜ合わせて作った、樹脂絵具を用います。専用の溶剤で溶き、絵画の画面の状態によってニスを加えながらつやを調節します。     20世紀の風景画です。空と川の部分にいくつか欠損がありました。紫外線ランプで見ると処置した部分が別の色になり、作品のオリジナルと識別できるようになっています。 フランスの市… [Read more]


Sep. 07, 2015 | Posted in Reports, Restoration of Paintings | Tags: ,
Painting Restoration 1-Internship Course 2015

        1600年代の風景画家の作品です。過去に広く加筆されていたようで、変色した古いニスを取り除くと、特に中央部分の木はかろうじて形が分かるような状態でした。 いくつか欠損があり、空の部分も経年により絵の具が剥がれている箇所が多くあります。 欠損の補完と、形の再構築の練習をしました。欠損の部分は始めに水彩でベースカラーを施した後全体にニスをかけ、樹脂絵の具で補… [Read more]



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