靴用語集

【あ】

アッパー
靴のソール部分より上の、足の甲を覆う部分のこと。

穴飾り
デコレーション

ウイング
一般的には靴のつま先部分から中央部にかけて緩やかな曲線を描き、上部から見ると「鳥の羽」の様な形状をしたパーツの総称。一般的には「ウイングチップ」と言われる。
イタリア語「coda di rondine」

ウエルト
靴制作において使用される細革の総称。グッドイヤーウエルト製法ではアッパー、中底(tramezza)、ウエルトを同時に縫う。接着製法やマッケイ製法では接着されているデザインもある。
イタリア語「guardolo」

うち羽
靴紐を通す部分を「羽」と言い、この部位が独立していないデザインの靴の総称。
イタリア語「francesina」


【か】

ガラス片
ガラスの破片

木型
足型を模した木製の型

木やすり
革や木を削る為のヤスリ

銀ペン
皮に線を引く為のペン

グアルドロ
「ウエルト」のイタリア語。
「guardolo」

グッドイヤーウエルト製法

グラインダー
木材や金属片を削る為の機械の総称。
靴制作では主に形の整形時に使用したり、回転するヤスリ部分をバフに交換して靴の艶出しに使用。
イタリア語「macchina」

コバ
靴底の淵側面の総称。
イタリア語「guardolo」

ゴム糊
皮革用接着剤

コルク
コルクガシの樹皮片を圧縮したもの


【さ】

先芯
爪先用の芯

シャネル
踵部位の開いた女性用靴の総称。
イタリアでは「décolleté aperto dietro」を総じて「chanel」と言う。

シャンク
靴の形状を維持することを目的に使用される金属製の薄板。
靴の中央部付近から踵にかけて中底と本底(suola)に挟み込むように入れる。
イタリア語「cambriglione」

掬い縫い
tomaia,soletta,guardoloの縫い

ステッチ
縫い目

接着製法
接着剤を用いて底を貼り付ける製法

外羽
靴紐を通す部分を「羽」と言い、この部位が独立しているデザインの靴の総称。
イタリア語「derby」

ソール
靴底


【た】

タッセル
房飾り

吊り込み
木型(forma)に載せたアッパー(tomaia)をワニ(pinza)と呼ばれるペンチで靴の形状にする作業の総称。
イタリア語「montaggio」

ティロレーゼ製法
guardoloを靴の外側に縫い付ける製法

チェーンステッチ
チェーンを模した縫い目(俗称)

デコレーション
飾り

デザインテープ
デザインを描く為の粘着性紙帯

tomaia
イタリアでは靴の外側を(tomaia)、直接足に触れる内側を(fodera)と言う。
日本では「外革」「内革」などと呼ばれる。
※ただし、ミシンがけが完了した物も「tomaia」と呼ばれる。


【な】

中敷
靴の中に入れる敷物

中底
足を載せる為の底

熱コテ
加熱した金属製のアイロン

ノルベジェーゼ製法
tomaia,solettaを同時に縫い、tomaia,inter suola を同時に縫い、inter suola,suolaを縫い付ける製法


【は】

履き口
靴の足を入れる部分

パンプス
足を入れる部分が広く設けて有る靴の俗称

ビーディング
裁断したままでは見た目が悪い為、装飾ね意味合いで、外革と内革の間に挟み込む幅6〜7mmの細革の総称。
幅12〜15mm程度の薄革にミシン糸(30番程度)を挟み込む様に折り返した物。
イタリア語「bordo」

ヒール

引き込み
吊り込み作業時に皮を引き靴底方向に入れる事

フェイク
ニセモノ

ベロ
足甲に当たる靴の部分

パンチ

ハンマー
金槌

ホールカットタイプ
tomaiaのミシン縫いを踵部分だけで仕上げる靴


【ま】

松脂
松の木から採取される脂

モカ縫い
靴甲部分のU字縫い


【や】

ヤスリ
多種多様な素材を研削、切削する為の道具

【ら】

レジナ
掬い縫いや出し縫い(cucire)を行う際に使用する、先端が湾曲した針の総称。

ローファー
足を入れる部分が広く設けてあり、踵は低く、靴の足甲に当たる部分が大きく設けてある靴の俗称


【わ】