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2012年08月10日 | Posted in テキスタイルデザイン, インテリアデザイン科, プロダクトデザイン科, グラフィックデザイン科, ファッションデザイン科, インターンシップ | Tags:
デザインとは?

こんにちは、Accademia Riaciスタッフです。
今日はアカデミアリアチのデザインの主任教授を紹介します。

☆プロフィール
サルヴァトーレ・フェラガモなど、イタリアンファッションの最先端をいくブティックや、ローマの映画館、
シネマ・アドリアティコなどの建築物の内装デザインを手がけるとともに、30年にわたりいろんな学校で
教鞭をとっている、大ベテラン、かつ現役の建築家であり、プロダクト・デザイナー。

当校のデザインコースについて先生からメッセージをいただきました。

「長期で参加できる学生に関しては、イタリアで生地や素材の展覧会などがあれば、出来る限り見に連れて行きたいです。残念ながら、イタリアと違ってアジアやアメリカなどの教育家庭はいわゆる「普通科」と呼ばれる一般教育の期間が長く、イタリアのように15、16歳もしくはそれよりも以前に専門学科のみの学業に専念することができないようですね。イタリアでは、28歳にしてもうすでに、デザインのキャリアが13年もある、というのが普通です。ですので、デザインの基礎であるデッサンを教えるということに初めの授業は専念しなければなりません。それなくして、コンピュータでデザインするというテクノロジーを駆使したところで、必ず壁にぶつかります。ですので、自分の手を使ってまずは物作りのABCのAを形にするということが大切です。そして、たくさんの作品に触れて、発想力を高めてください。」

確かに、今ではパソコンを使えれば、すぐにデザインを始められるような気がしますが、手を使ってデッサンできなければ本末転倒。
基礎が本当に大事なんですね。
イタリアではフィレンツエだけではなく各地でインテリアや、家具、工芸品、アパレルの展覧会や販売会があるので、
授業で学んだことを頭に置いて行けば、作品自体だけではなく、展示方法や、トレンド調査など、ためになることがたくさんありますね。もし先生と行けるチャンスに恵まれれば、業界のこぼれ話も聞けそうです。

そして、先生から「デザインとは何か?」について語ってもらいました。

「プロダクト・デザインやインテリア・デザインは美しいというだけではダメです。機能性がそこに加算されるべきです。当然、商業美術であるからにはそこに原価計算を無視しての物作りもありえません。「デザインする」ということは、想像、夢想から始まるわけですが、当然、現実的に「モノ」として使用され続けなければならないというシビアな側面も直視しなくてはならないわけです。私が教えたいのはその両方。発想力を高めて、独創的な作品を作ることと、それを機能的な形にするということです。」

私も想像や妄想だけはいろいろあるのですが、それを売れるように、一定の予算と期日で、形にする、
というのが仕事としての「デザイン」なのですね。
先生のお話はまだまだ続くのですが、それはまた今度!

Accademia Riaciでは、インテリア、プロダクト、家具、グラフィック、ファッション、テキスタイル等、
様々なデザインコースを揃えています。
ご興味のある方はお問い合わせ下さい。

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イタリアで学ぶアート、デザイン留学 アカデミアリアチ