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2012年11月09日 | Posted in 絵画修復科 | Tags:
未来のために、過去へ遡るお仕事!?

こんにちは。アカデミアリアチスタッフです。
アカデミアリアチのあるイタリア、フィレンツェには 世界的に有名な美術作品がたっくさん保管されています。
その、たっくさんの作品のコンディション状態を保ち、後世に受け継いでいく技術者達が、「絵画修復士」です。
フィレンツェでは、その文化財の数に比例するように、多くの修復士が働いています。
また、世界中からその技術を勉強するために学生が集まります。

絵画修復士になるために必要なのは、デッサン力、美術史、化学、顔料の知識、などなど、、、
けれども、一番重要なのは、作品に対する愛情、集中力それと忍耐だと聞いたことがあります。
作品のことが知りたくて、歴史の芸術家に少しでも近づきたい!という思いが大事なのかもしれません。

そういえば、、、バチカンのシスティーナ礼拝堂の 「最後の審判」が、1980年から12年もの年月をかけて大修復作業が行われたのは有名ですが、その洗浄作業の際にミケランジェロの絵筆の毛が発見されたのはご存知ですか?
人物像、1日一体…というほどの猛スピードで書き上げられた最後の審判。
ミケランジェロの素早い筆さばきが目に浮かぶようです。
16世紀の偉大な芸術家をとても身近に感じることのできる出来事ですよね。

アカデミアリアチの絵画修復コースでは、絵画修復に必要な知識、技術をひとつひとつ丁寧に指導するので、
もちろん初心者の方も受講できます。基礎を習得した後は実際に本物の作品の修復にも参加できます。
作品の歴史にかかわることのできる貴重なチャンスですね。

restore01
写真は、切り取られたポスターを埋める練習の様子です。

アカデミアリアチの絵画修復コースについてはこちらから
https://www.accademiariaci.info/ja/academics-2/restoration-of-paintings/


イタリアで学ぶアート、デザイン留学 アカデミアリアチ