マエストロ制度に代表されるまさに芸術の粋と言われる伝統工芸は、イタリアではトスカーナ州、特にフィレンツェに受け継がれ、ルネサンス時代に繁栄を極めます。当時のフィレンツェは芸術と手工芸の街であり、職人の工房は生産活動の原動力でした。この時代は、職人にとっては、商人と共に富を築いた輝かしい時代でもありました。
金細工を初めとする様々な分野の工房では、数々の洗礼堂用の芸術工芸作品が作られ、ある工房ではベンベヌート・チエッリーニのような人物が、大理石から人物像を作る方法を弟子達に教えていました。弟子に慕われたマエストロによるこの古い受注の手仕事は、何世紀を経て今は“芸術”として残されています。
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このように豊かで特別な貴金属細工、彫刻そして絵画などの職人芸術の伝統は、幸運なことに何世紀にもわたって、ここフィレンツェ、そしてトスカーナ州全体に生命力を持って受け継がれてきました。
レイモンド・リアチが1983年に彼の名前を冠する工房をフィレンツェに開いた方針は、技術を教えるだけの学校ではなく、マエストロの使命を果たすべく、ルネサンス時代の生き生きとした雰囲気をもつ学校を作ることでした。このようにして誕生した本校は、伝統技術と芸術の宝庫であり、その教えの中には他の学校には知られていない技術が秘められています。また学生一人一人の想像力とファンタジーを育て、本当の芸術と才能の探究のための教養の積み重ねを行います。
小さな工房から出発した アカデミア・リアチは、今では一人のマエストロだけではなく、すばらしい教授陣と共に設立者の目指した伝統と雰囲気の中で運営され、現在までに芸術とデザイン、工芸、そして現在は料理芸術などを勉強する世界中の学生を魅了してきました。
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